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2011年4月に信州の地に発足した私たちの研究室は、認知行動療法(Cognitive Behavioral Therapy:CBT)によるクライエントへのサポートと、長野県での認知行動療法の普及に取り組んでいます。2022年度は、教員1名、研究員1名、大学院修士課程2年生3名、1年生1名、計6名で活動しています。
学部ゼミでの活動
臨床心理学特別演習 I・II 心理学の研究法を学ぶことで、ものごとを科学的にとらえるという思考法の習得を目指します。前半は、国内外の学術論文の購読を通して、臨床心理学の関連知識と論理的思考の基礎を学びます。後半は、個別またはグループワークにて、論理づけからデータ収集、分析、考察といった心理学の研究の流れを体験的に学んでいきます。 |
卒業研究 教員や大学院生と相談しながら各自の研究テーマを決めて、自分自身でひとつの研究プロジェクトをやり抜く体験をします。心理学の研究法に基づいてデータを収集・考察することで、クライエントに合わせて支援を組み立てる際に必要となる科学的思考プロセスを養います。大学院進学を希望する場合には、進学後の研究活動を見据えた指導を行います。 |
大学院ゼミでの活動
「やりきった」と思える 充実した2年間を
対人援助の専門家として卒業後も研鑽を続ける習慣を身につけていただくために、積極的に課題を出します。進路希望など個別の事情に応じて、課題量を調整します。思いがけず課題量が多くなってしまったときには、課題自体は減らさず、サポートを増やします。
学年間共通課題
- データを集めて、仮説を作って、検証して、次の一手を打つという、科学的思考プロセスを養います。
- 年一回以上の学会発表を必須としています。
- 修士論文のデータ収集や執筆は、指導教員と共に計画的に進めていきます。
- 学部ゼミに指導的な立場で参加することで、心理学や認知行動療法に関する理解を深めていきます。
修士1年生の活動
- 事例理解や面接法の基礎を学びます。教員が行う面接への陪席や、認知行動療法スーパービジョン(臨床指導)への参加が、主な活動です。
- 修士論文のテーマを決めます。学会発表の準備をする中で、テーマを少しずつ明確にしていきます。
- 夏休みには2つの宿題が出ます。1つは、認知行動療法に関する書籍数冊分をレジュメにまとめる課題です。もう1つは、修士論文のテーマに関する書籍一冊を選んで、書籍の要点を30分間のプレゼンテーションにまとめる課題です。
- とにかく課題をこなします。ひたすらインプットの時期です。
修士2年生の活動
- クライエントとの面接を担当することで、心理面接の実際を学びます。学内外での臨床実習や陪席実習、臨床指導への参加が、主な活動です。
- 出された課題をこなすよりも、自分自身に課題を課して達成状況をチェックするなど、日々の生活をセルフマネジメントします。
- 卒業後にも研鑽を積み続けられるよう、自己学習の習慣を身につけます。
- 修士論文を提出します。学内の正式な〆切とは別に、研究室内の〆切を設けています(12月中旬頃)。
大学院ゼミを希望される方へ
臨床・研究活動と直接関係のないアルバイトは、課題量調整の対象外です。アルバイトをしたい方は、思い残すことのないように、大学院入学前にしておいてください。また、大学院での当研究室への所属を希望される方(特に、経済的事情からアルバイトをせざるを得ない方など)は、できるだけ大学院入試を受ける前に、教員にご相談ください。
*入試の公平性を保つため、研究室訪問をご希望の方には、大学院入試出願期間最終日までにお越しいただいています(大学院入試出願期間最終日の翌日から入試当日までの間は研究室訪問をお受けしておりません)。研究室訪問をご希望の方は、スケジュールに余裕をもってご連絡ください。
教員の紹介
(最終更新日:2023年2月21日)