認知行動療法によるサポートで生活の変化・改善を実感していただくことが、臨床・相談活動での私たちの仕事です。主に信州大学の心理教育相談室(長野県長野市)にて、ご相談をお受けしております。
長野県に 認知行動療法を
私たちの研究室では、数ある心理療法の中でも、うつ病や不安障害といった精神科疾患の治療で最も有望視されている認知行動療法(Cognitive Behavioral Therapy:CBT)を用いて、クライエントの問題の解消をサポートしています。
認知行動療法で 気分に振り回されない体質づくり
「疲れているのに、よく眠れない。病院に行ったら、うつ病と診断された」
「他人からどう思われているか不安(心配)で、毎日がツラい」
「集中できない。直感的に動いてしまう。仕事が続かない」
認知行動療法を求めて来談される方は、さまざまな生活の難しさを抱えて来談されます。気分が落ちているときには何もできず、気分が上がってくると行動したくなるが、すぐにまた気分が落ちてしまう。頭では「おかしいなぁ。このままじゃいけないなぁ」と思いながらも、つい体が反応して、頭で思っているようには行動できない。認知行動療法では、気分の不調を改善したり、気分に振り回されずに生活するための方法を少しずつ肌になじませていくことで、生活の立て直しを目指します。
私たちの研究室は、長野県長野市にある信州大学心理教育相談室で、認知行動療法を実施しています。これまでに、以下のような悩みで来談された方をサポートしてきました。
・自閉スペクトラム症
・注意欠如・多動症(ADHD)
・躁うつ病(双極性障害)
・うつ病(大うつ病性障害)
・限局性恐怖症(例:高所恐怖症、先端恐怖症、高速道路恐怖症)
・社交不安症
・パニック症
・全般不安症
・強迫症(OCD)
・心的外傷後ストレス障害(PTSD)
・神経性やせ症(拒食症)
・神経性大食症(過食症)
・不眠障害
・休職してしまって,仕事復帰してもまた休職を繰り返してしまう
・対人不安
・怒りが抑えられない/イライラして疲れてしまう
認知行動療法・応用行動分析で 子どもの発達をサポート
「学校でうまくやれていないようだ」
「体調不良を訴えて学校を休む。不登校になりそうで不安だ」
「思い通りにならないと、すぐにかんしゃくをおこす」
子どもが自分で悩みを相談しに来たり、大人に打ち明けることは、決して多くありません。「日々の生活がどんなふうに変わったら良いと思うか」と聞いても、「別に」と具体的な言葉にならない(できない,しづらい)こともよくあります。しかし、「今のままの生活が続くことを望むか」と聞くと、「望みはしないけど、これ以上良くなるとも思えない」といった回答が返ってくることがあります。変化を望んでいても、自信と見通しが持てないと感じているかもしれません。認知行動療法では、こうした自信や見通しの持ちづらさを解消し、子どもの育ちをサポートします。
また、子ども本人だけでなく、保護者や担任の先生など,周りの大人も同じ思いでいることがあります。あれやこれやと手を尽くしてきて、それでもなかなか改善に至らないと、自分の手には負えない特別な原因があるのではないかと感じられることがあります。そのような中で「それでも、この子のために何かできることはないか」と解決策を求めて来談される方に、少しでも良い変化を実感していただけるよう、認知行動療法や応用行動分析で具体的な対応法を探っていきます。
・注意欠如・多動症(ADHD)
・分離不安症
・社交不安症
・強迫症
・遺尿症(夜のおもらし)
・反抗挑発症
・素行症(非行)
・不登校(または登校しぶり)
・対人不安
・怒りが抑えられない/イライラして疲れてしまう
一方、医療機関ではないため、「うちの子が発達障害かどうか診断をしてほしい」といったご相談はお受けしておりません。詳しくは、信州大学心理教育相談室までお問い合わせください。
(最終更新日:2020年4月3日)