HOME >> 研究プロジェクト
研究プロジェクト |
私たちの研究室では、「生活を具体的に改善できる研究」をテーマに、いくつかの研究プロジェクトを進めています。目に見えないものを研究する心理学だからこそ、目に見える成果にこだわる。それが、私たちの研究理念です。
メンタルヘルスを支える責任あるAIの開発
研究機関、行政機関、民間企業向けの研究プロジェクトです。メンタルヘルスケアへの生成AI利用の要配慮点の整理や、気分改善を目的とした生成AI利用の実態調査、実証研究データの体系的レビュー、国内ガイドライン策定等をおこなっています。性能の高いテキスト生成AIはカウンセラーにもなれると期待されていますが、実際のカウンセリングのやりとりは一般公開されておらず基盤モデルの学習データに含まれないため、専門家の関与なしではメンタルヘルスの安全性を守ることはとても難しいです。
さまざまな機関とコミュニケーションをとりながら、メンタルヘルスの観点から「責任あるAI(responsible AI)」の開発につながるエコシステムの構築に貢献していきます。
子どものための認知行動療法 地域実装プロジェクト
小学生~高校生向けの研究プロジェクトです。認知行動療法の知識と技術を使って、生活習慣の改善、対人スキルの向上、感情コントロールの促進など、日々の暮らしを今よりもさらに豊かにする技と知恵を身につけていきます。大学の研究室で習い事のようにスキルを習得する従来型の実施形式に加えて、学校の授業時間を使って通常教育実践の一環として認知行動療法に参加することもできます。
- 子どもの不安症に対する認知行動療法(@大学相談室)
- 子どものための Acceptance & Commitment Therapy(@小学校・中学校・高校)
- 思春期のレジリエンス教育(@中学校・高校)
全国の都道府県における認知行動療法マップの作成
![]() *調査成果報告書および認知行動療法実施診療所リストを公開しました。日本全国の精神科診療所の皆様の多大なるご協力に、心より感謝申し上げます。(2018年1月4日) *このリストに掲載されているのは「認知行動療法を提供している」と自己申告した診療所で、そこで実際に提供されている心理療法の内容や質は把握しきれていません。「リストに載っているのにセラピーの質は良くなかった」「あそこのクリニックは良い認知行動療法を提供しているのにリストに載っていない」ということが起こり得ます。このリストは、求める医療機関を探すときのきっかけとなる参考情報程度にご活用ください。(2021年11月22日)
|
(最終更新日:2025年5月13日)